[1]ゆとりん@MVあ5l9jku3vtjc
2022/10/15 16:49
『黒博物館
*三日月よ、怪物と踊れ*』

小説『フランケンシュタイン』を執筆し、
一躍有名になったメアリー・シェリー

しかし当時はまだ女性の地位が低く、
メアリーですら
息子の学費も払えないでいた

そんな彼女に、
ヴィクトリア女王からの命令が下る

それは、彼女の小説から着想を得て
死体を蘇らせた科学者がおり、
蘇った死体に教育を施し
ヴィクトリア女王の護衛として
使えるようにせよというものだった

おぞましい姿をした死体に
恐怖するメアリーだったが、
息子の学費を支給すると言われたことから
仕方なく引き受けることに…



『うしおととら』
『からくりサーカス』
等が代表作の藤田 和日郎先生が
定期的に連載している
『黒博物館シリーズ』第3作

第1作『スプリンガルド』では
1830年代の犯罪者
バネ足ジャックを中心とした物語を

第2作『ゴーストアンドレディ』では
ナイチンゲールを中心とした物語を描き、
実在の人物や事件を織り交ぜながら
藤田先生らしいアツい展開に持っていく
当シリーズの3作目は、
フランケンシュタインの生みの親である
メアリー・シェリーを中心とする物語

ただ単純に戦うだけの物語ではなく、
1800年代の
女性の地位が低かった頃を
舞台にしていることから
性差別の問題についても切り込んでおり、
メッセージ性も感じられる

また、全身傷と包帯だらけで
メアリーでなくても恐ろしいと感じる
フランケンシュタインだが、
(作中ではエルシィと名付けられる)
掃除や洗い物に挑戦する姿が
しだいに可愛らしく見えてくるのも良い

現在はまだ第1巻しか発売しておらず
すぐ追いつけるので、
今のうちに手を出してみてほしい1作

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