[1]ゆとりん@MVあ5l9jku3vtjc
2020/03/13 18:12
『猫が西向きゃ』

その世界の物質は
絶えず僅かに揺れている

そのため、時として
バランスを崩し
形を変えることがある

これを『フロー』と呼ぶ

『道が増える』
『ある地域だけ春になる』
『階段が急勾配になる』
『平地が急に森になる』
等、
フローは様々な現象を起こす

そんなフローによるトラブルを解決する
フロー業者の男・ヒロタと、
バイトの近藤

そして、しゃちょう(猫)の
3名が遭遇する
様々なフシギを描いた漫画


あらすじだけ読むと
「ちょっと怖い話かな?」
と思うかもしれないが、
まったくそんなことはない

むしろ、読んでいて非常に癒される
ちょっとだけSFな日常系漫画

作中で起こるフローは
特に何の理由もなく
発生するものもあれば、
何かしらの理由で
発生するものもあり、
フロー業者の3人は
それをつきとめることになる

例えば、
『隣の家との間に
段差が発生してしまった』
というフロー

この原因は
上の段にある家に住んでいる若者が
下の段の家に住む老人を
無意識に見下していたため、
それがフローとなって
現れたものであった

ヒロタ達は果たして
このフローを
いかにして解決するのか…

こういった感じのお話が
1話完結で収録されている

作者は俺の大好きな漫画
『蟲師』が有名な漆原 友紀先生

蟲師も
『蟲の巻き起こす事件を
蟲師が解決する』
という
今作に近いものがある内容だったが、
蟲師はまぁ和やかな話もあるものの
ときには
怖い展開になったり
残酷な結末を迎えることがあった

一方『猫が西向きゃ』は
そんなことはなく、
優しい物語が展開していくので、
悪く言えば緩急に欠けるが
誰でも安心して読める

まだ2巻しか発売しておらず
非常に集めやすいので、
一度読んでみてほしい

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