[1]ゆとりん@MVあ5l9jku3vtjc
2019/05/14 23:10
『プラチナエンド』

中学を卒業したばかりの少年・
架橋 明日(かけはし みらい)は、
自殺を図り
ビルの屋上から飛び降りた

彼は幼少期に
家族全員が事故で泣くなり、
引き取られた叔母の家で
奴隷のような生活を強いられ、
生きる希望を
無くしていたのである

しかし、
彼は地面に激突する直前
『ナッセ』という
天使に命を救われる

ナッセは
「生きる希望を無くした人間に
『翼』と『矢』を与え
希望を取り戻させる」
と言い、
明日に翼と矢を与える

『矢』には
『赤』と『白』の二種類あり、
『赤の矢』は
命中した人間を
33日間だけ魅了し、
自分に従わせることができる

『白の矢』は
命中した人間を
即死させることができる

これらの矢は超高速のため
普通の人間には
絶対に回避することができないが、
唯一『翼』だけは
矢より早く動けるため、
翼があれば
回避することができる

矢も翼も
『天使憑き』の人間にしか
見ることができず、
矢は1人の人間に対し
一度しか使えず、
『赤の矢』は
最大14本までしか
同時に刺すことができない

ナッセによると
天使は他に12名地上に降りており、
それぞれ生きることを
諦めた人間を探している

天使には
『特級』
『1級』
『2級』
のランクがあり、
特級天使は
『翼』『赤の矢』『白の矢』を
与えることができる

1級天使は
『翼』『赤の矢』を
与えることができる

2級天使は
『翼』か『赤の矢』を
与えることができる
(ナッセは特級天使)

そうして選ばれた
13人の『天使憑き』同士で殺し合い、
生き残ったものが
次の世界の神になることができ、
見事自分の選んだ人物が
神になった天使は
魂を運ぶ仕事から解放され
自由になることができるのだ

この話を聞いた明日は、
しかし神を決める戦いに
参加しようとはしなかった

明日は
「人の命が何よりも大切」
と考えており、
誰かを殺すなどできない
心優しい少年だった

だが、
『メトロポリマン』
を名乗る
仮面の男がTVを通じて
12人の他の神候補を
殺害すると宣言したこと

そして明日が
密かに好意を抱いていた
花籠 咲(はなかご さき)が
神候補であることがわかり、
彼女は赤の矢しか持たないと
わかったことから、
明日は彼女を
メトロポリマンから守るため、
仕方なく戦いに参加することになる…



まぁよくある
バトルロイヤルものだが、
この漫画の言うべきところは
何と言っても作者

大場 つぐみ先生原作、
小畑 健先生作画

『DEATH NOTE』
『バクマン。』
が有名な二人が
現在連載中の作品がこの
『プラチナエンド』

デスノでも
主人公の月(ライト)は
神を目指しており、
今回も神になるまでの
過程を描く物語なワケだが、
主人公のあり方が全く違う

デスノの月は
自分が神になるため
ためらいなく人を殺していた

しかし、
プラチナエンドの明日は
白の矢を所持しているにも関わらず
それを絶対に使おうとしない

彼にとっては
とにかく人の命こそが
何よりも大切で、
相手がどんな悪人だろうと
自分を殺そうとしていようと、
何とか殺さずに
ことを納めようとする

もし明日のようなキャラを
新人漫画家が
主人公にしていたら
「何だこのぬるい主人公は」
と思うところだけど、
デスノで月のような主人公を
描いたことのある
大場×小畑ペアが
明日のような主人公を描くからこそ
「この主人公で
いったいどのように
物語を展開させていくんだろう?」
という気になる

大場×小畑ペアの
漫画が好きな人はもちろん

あらすじに興味をひかれた人、
バトルロイヤルものが好きな人には
是非読んでほしい一作

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