[1]ゆとりん@MVあ5l9jku3vtjc
2019/03/15 17:53
『精神科ナースになったわけ』

OL・太田は
母の死をきっかけに
心を病み始めていたが、
ある時
『自分が
おかしくなってきている』
と客観的に
気付くことができた彼女は、
このことをきっかけに
『心を病むということ』
に興味を持ち、
精神科のナースとして
働き始める

そこには、
『心の病』と
一口には語れない
様々な人が暮らしていた…



作者・水谷 緑先生が
精神科のナースや
心の病に携わる
仕事をしている方々に
取材を重ね、
そこで得た知識を元にした漫画
(そのため、
作者が実際に
精神科のナースであった
わけではない)

『心の病』と
ひとくくりにするのは
簡単だが、
症状、
心を病んでしまった理由、
そして治療法は
患者ごとにまったく違う

そんな心の病と戦う人々を
本人視点からではなく
ナースの視点から描くことにより、
まるで自分の家族や友人が
心の病にかかってしまったのを
見ているかのような目線で
キャラクターを見ることができる

そのため、
ときには悲しい結末を
迎えてしまう患者さんもいるが、
そんな時は
どうしたら良かったんだろうと
真剣に考えさせてくれる

このように
心の病の人に対して
『一体どうしたらいいのか』
を知るきっかけにもなるし、
また、長い人生、
いつ自分自身が
心を病んでしまうかも
わからない

この漫画は
『第1話』『第2話』
ではなく
『第1章』『第2章』
と構成されており、
第1章は
精神病院のことについて、
第2章は
妄想に関する心の病について、
第3章は
死にたくなってしまうことについてを
主に取り扱っている

少し心が苦しいとき、
全部を読む必要はない、
全3章の中から
今の自分に相応しい章を選んで
ページをめくれば、
今の状況を改善する何かのヒントが
掴めるかもしれない

決して面白い類いの漫画ではないが、
手元に置いておきたい1冊

全1巻

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