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渋沢財閥の「ニコ没」という精神である。ニコ没とは、「ニコニコしながら没落していく」という言葉を
[1]管理びと(ノ-o-)ノ Chrome
12/21 02:38

渋沢財閥の「ニコ没」という精神である。ニコ没とは、「ニコニコしながら没落していく」という言葉を縮めた、渋沢財閥のトップ達による造語である。この考えが最近になって広まってきたのは、成田悠輔氏がバンタンの卒業式でのスピーチで引き合いに出したことが理由として大きいだろう。
 ニコ没の精神というのは、ざっくり言うと「自分たちが積み上げてきた功績を、あえて自分達の手で破壊してしまおう」というものである。第二次世界大戦後、GHQは当時日本経済を牛耳っていた財閥を解体する国際政治方針を見せた。当然、渋沢財閥もその対象であったはずである。その際GHQは渋沢財閥に対して、当時の事情もあって「お前たちだけは財閥解体を免除してやってもいいぞ。」と持ちかけたのである。しかしそんな提案に対して当時の渋沢財閥が選択したのは、なんと財閥解体の免除を拒否するというものだった。日本という国家を新しいステージに持っていくために、自らの手で財閥を解体してしまったのである。その時の合言葉というのが他でもない「ニコニコしながら没落しよう」というものであった。人間は一度安定を手に入れてしまうと、その次のステップに踏み出す活力というのは中々生まれてこなくなるものである。物事が上手くいけばいくほど、それに合わせて腰が重くなってしまうものだ。そんな状態になってしまった時に自分自身をステップアップさせるのは、さらなる成功体験ではないのかも知れない。むしろ自分自身を貶めてみたり、絶対に失敗すると分かっていても、とりあえず片足を突っ込んでみる。そういった自らを破壊させる行為が必要になってくるかも知れないのだ。岡本太郎は、そんなニコ没とも言いかえることのできるスピリットを持っているように思えた。
 そんな半ば捨て身とも言えそうな生き方に納得して「では明日からそうしよう」と切り替えるのは容易ではなさそうである。本書でも少し語られていたが、現代では「何をしたらいいのか分からない」「自分に自信がない」といった悩みを持つ人間が急増している。オルデガが100年も前に注意喚起をしていたり、ニーチェ
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[2]管理びと(ノ-o-)ノ Chrome
12/21 02:43
のか分からない」「自分に自信がない」といった悩みを持つ人間が急増している。オルデガが100年も前に注意喚起をしていたり、ニーチェが「末人」と呼んで危惧していた人々が、至るところで発生しているのだ。そんな虚ろな状態に陥ってしまうと、前述のようなポジティブなニコ没に踏み切るのは、より難しくなってしまうだろう。人々がこういうニヒリズム的な考えに陥る原因は、哲学者が各々の主張をしているように、諸説ありそうである。だが自分は身の回りで考えてみると、大きく2つの原因があると思っている。ひとつは、他人と比較してしまうこと。もうひとつは、(本書でも語られていたが)弱い自分を認めないことだ。
 他の記事でも書いたのだが、「あやうく一生懸命生きることだった」の著者ハ・

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