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神スレ認定
[32]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/13 11:14


ゆとりんと別れると、急に怖くなって来た。
意味もなく背後が気になり、なんども振り返る。

『あぁ…駄目だな俺…』

ギルガメッシュは恐怖を振り切るように深呼吸し、自宅へ走った。



[33]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/14 08:14


「ただいま!」

「おかえり〜。」
「おかえり。」

自宅には料理をする母・ふわうさと、中学三年生の姉・かやのがいて、母は丁寧に、姉は適当にギルガメッシュを迎えた。

恐らく魚を焼いているだろう匂いを感じつつ、ギルガメッシュは二階の自室へ向かう。

ランドセルを壁に引っかけ、汗まみれのシャツを脱ぐ。

「…ぱんどらさん…。」

時間まで二時間ある。



[34]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/14 08:29


どうやって家を抜け出すか考えなければならない。
なにより受験生である。簡単には家を出られなそうだ…。

それに、父・麻夢に怒鳴られることも覚悟しなければならない。


「はぁ…。」

ため息がでた。


『とりあえず、お母さんには言っておこう…。』

両親をいっぺんに相手にするより、父・母分けたほうが交渉しやすいだろうと踏んだのだ。


『いや、まずは風呂だ!』



ギルガメッシュは下着を持って風呂場へ向かった。



[35]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/14 09:35


「学校で?」

「そう。一晩学校に泊まるんだよ。」

結局、ギルガメッシュは嘘をついてしまった。

「先生はいるの?」

「…うん。」

母、ふわうさを騙すのは人生初めてかもしれない。
なんだか罪悪感で自然と表情が情けなくなっていった。

「まぁ一晩だけならいっか。夏期講習もまだだし。」

「あ…ありがとう!」

ふわうさからの承諾を受け取ると、ギルガメッシュはすぐに部屋へ戻った。
「ただし…」や「でも…」を聞きたくなかったからである。



[36]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/14 17:05


さて、罪悪感はあれど母とは話が着いた。
あとは父が帰ってくるのを待つだけだ。

『一応持ち物は詰めておこう。』


いつも外出に持って行っている使い慣れたカバンを取り出し、まずは懐中電灯を入れる。

食べ物と水分もあった方がいいかな…と、部屋にあったクッキーを放り込んだ。
飲み物は後で台所から持ってくか、自販機で買うとする。

『あとは…どうしようかな…』



[37]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/14 23:21


あれこれ悩んだが、(緊張もあってか)全く頭が回らない。
結局、ギルガメッシュは懐中電灯とクッキーだけ…

「あっ!」

急いで携帯も入れる。


時計を見ると5時を少し過ぎたくらいであった。

『そろそろ行こうかな…』


父親には許可を取っていないが、もういいや。
早めに行って雰囲気に慣れておきたい。まだ誰もいないかもしれないけど知ったこっちゃない!



[38]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/14 23:37


ギルガメッシュはふわうさに「行ってきます!」と告げ、夕闇に身を投じた。

「ギルガメッシュ!」

「?」

振り返ると、二階の窓からかやのが顔を出している。

「なんだよ?」とギルガメッシュ。

「いや、なんでも。明日帰るんだっけ?」

「うん。なんで?」

「ほれ。」
かやのは二階から何かを投げてきた。

「?」

地面に落ちた"ソレ"は…

「ライター?」

「持ってって。煙草吸うためじゃないよ?」
かやのがケラケラ笑いながら言う。

「わかってるよ。…よくわかんないけどありがとう。じゃあ。」


よくわからないまんま、ギルガメッシュは学校へ向かった…。



[39]長髪暴君◆wGcUW1npbs
2016/05/15 00:54
サゲでやれやカスハゲ

[40]麻夢◆dHgBvcqH3c
2016/05/15 01:48
ジャンルはオカルト?

[41]黒MAX◆z.xdI/YAxY
2016/05/15 04:07
>>28
ハゲろハゲ野郎(・ω・)

[42]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/15 09:02


学校にはリンリーンだけがいた。

「よぉ!ギルガメッシュ!こっちこっち!」

「早いねリンリーン。みんなは?」

「まだまだ。」

リンリーン…受験生仲間である。

「ギルガメってぱんどらさんしたことあるの?」とリンリーン。

「ないよ。っていうか普通やらないでしょ。」

「ははは。だなぁ。」

「リンリーンは?」

「ないない。」*



[43]君の心の恋人、名無しがお送り致しました
2016/05/15 12:11
楽しみ(*・ω・)

[44]君の心の恋人、名無しがお送り致しました
2016/05/15 13:53
>>43
それは異常

[45]君の心の恋人、名無しがお送り致しました
2016/05/15 14:05
>>43
コテ忘れてるぞハゲ

[46]君の心の恋人、名無しがお送り致しました
2016/05/15 15:25
>>45
禿げてない!!

[47]君の心の恋人、名無しがお送り致しました
2016/05/15 19:31
hあげ(*・ω・)

[48]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 07:39


っていうか…やったことない奴の方が圧倒的に多いだろう。
実際にぱんどらさんによる"災い"の被害者が出たという。噂だから「実際」かどうかはわかんないけど。

そんな危険な呪術。だれが進んでやるだろうか。いや、やらないだろう。

リンリーンは鞄を肩にかけていた。
首から下げているのは何かの鍵のようだ。形からして…自転車だろう。

別に重要なことでもないので尋ねるまではしなかった。



[49]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 09:16


「お〜早いね!」

女子の声。

「ハチ公だ。」
リンリーンが歩いてくる女の子を見ながら言った。

「あ、ギルガメもいるね。まだ二人だけ?」

「うん。まだ6時じゃないからね。」とギルガメッシュ。


ギルガメッシュとハチ公が会話をするのはさりげなく久しぶりだったりする。



[50]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 09:49


「ギルガメったら、同じ塾生なのに、塾であたしを見ると無視するんだよ〜。」
ハチ公が笑いながら不満を漏らす。

ギルガメは別に無視しているつもりはなかった。ただ、学校外で会うとなんだか気まずくて、なんとなく気付かないフリをしていたのだ。

「だったらハチ公から話かけてよ。」

「え?別に話すことなくない?」


「ならいいじゃん。」とリンリーンが口を挟んだ。

ギルガメ・リンリーン・ハチ公とも受験生。よって話題は自然とそのネタになっていく。



[51]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 11:06


最初にふったのはハチ公だった。
「お二人は志望校決まってる?」

「うん。一応。」とギルガメ。

「俺も。」とリンリーン。

「まぁ詳しくは聞かないけど、そっかぁ…偶然で三人共同じ中学だったらどうする?」

「そしたら嬉しいよ。知ってる友達が最初からいると気が楽じゃん。」
ギルガメは本心を打ち明けた。



[52]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 11:36
私立中学には受かりたいとは思うけど、何度も言うように今の友達と別れなければならないのは辛い。

「だよね!あたし、第一志望は女子校なんだぁ。」とハチ公。

「へぇ!じょ○☆$!」
リンリーンがよくわからない声を出す。

いや、他人の声と重なったからよくわからない声に聞こえたのだ。

リンリーンの声を遮って、誰かがやってきたのである。

[53]【CM】コマーシャル【CM】
2016/05/16 11:37
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[54]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 11:53
>>53
俺の中で新しい発見が出来そうなのでもっとうp

[55]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 12:10


そういって走って来たのはナナハァ。
今回のぱんどらさん実行メンバーの仲で、最もギルガメと関係が薄い人物だ。

ナナハァはハチ公と適当に戯れてからリンリーンに声をかけ、やがてギルガメッシュにも声をかけた。

「ギルガメ君…だよね?」

「そうだよ。よろしく。」

「うん!真面目にギルガメ君と話したのは初めてじゃない?」

「確かに。」

友達が増えたという喜びを感じたのか、はたまたはただの興味なのか、この後、ナナハァはギルガメッシュに積極的に話し掛けてきた。

ただし、二人きりで親密に話しをするのは勘違いされるので、リンリーンやハチ公にも話はふられている。



[56]スーパー銭湯(ピンキー推し◆V9WM8JR89E
2016/05/16 12:16
>>54

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[57]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 12:17


「っていうかまくらとか遅くね?」
リンリーンが校舎にくっついている時計を見て言った。

「ね。」


時間は5時58分。


もう来てもいい頃である。



[58]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 12:22
>>56
ははは、まったく負けるのが好きなサガン鳥栖だぜwwww
ここまで勝てないと逆に怒れないってのがわかったwww

[59]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 12:59


結局、約束の6時を迎えてもまくら・銭湯・長髪暴君は来なかった。
ハチ公の「もうちょっとだけ待とうよ。」という意見で15分程待ったのだが、やはり来なかった。

「親が反対したんじゃない?」
リンリーンが言った。

携帯電話やPHSを所持している児童はまだ少ない。よって、連絡手段がないのだ。

「そうかも…。帰る?」とハチ公。

「確かにこの人数じゃなぁ…。それに、ぱんどらさんのやり方を知ってるのはまくらだけじゃん。」
ギルガメッシュの言葉に、リンリーンとハチ公は笑いながら頷いた。



[60]【CM】コマーシャル【CM】
2016/05/16 13:24
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[61]パンツパーク◆QoeunprWLM
2016/05/16 15:41
>>60
かまわん!続けろ!!

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