05/28.
○登場人物
教師
甘えん坊猫
甘えん坊犬
今日の授業課程を滞りなく終えて、夜も更けた。
寝室で教師と生徒二人が寝る準備をしている。
「ほら、着替えて。もう寝るよ！」
教師が声をかけると、先にパジャマを着終えた甘えん坊猫が教師に抱きつく。
「僕、先生の隣で寝る〜！」
「あ、自分だけずるい！僕も先生の隣で寝るもんねっ」
それに負けじと、こちらもパジャマ姿になった甘えん坊犬が逆側から教師に抱きつく。
甘えん坊の生徒たちは、一人よりも教師と一緒に眠ることを好んだ。
夜だというのに寝室は賑やかだ。
この生徒たちが教師の家に来てからというもの、
毎晩のようにこんなやり取りが行われている。
「(甘えん坊の生徒二人って、結構大変だけど、悪くもないかも……)」
自分にしがみついてキャッキャとはしゃぐ生徒たちを両脇に抱えながら、
教師はそんなことを思っていた。
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